2014年2月15日土曜日

恐るべき陰謀都市伝説「プロジェクト・メデューサ」


誰にでも聞こえるはずの音や声が自分にしか聞こえなかったら、「気のせいかな」と思いそのままにしておくでしょう。それが、特定の者たちが自分だけに向けて発した「意図的な声」であり、やがて自分の意識すら変えてしまうことなど知る由もありません。これは、実に恐ろしいです。

 
あの9・11事件に関しては多くの都市伝説が語られていますが、その中に当時、アメリカ国防省が中東に向け音波を発し、人々の精神に働きかける実験をしていた、というお話があります。元ネタになったのは2008年7月、アメリカのある情報サイトに載った記事でした。

「アメリカ軍が、人間の脳内で音を響かせる超音波装置の開発を計画している」。

この開発計画は、英語の頭文字で「プロジェクト・メデューサ」と呼ばれたそうです。特定の人に向け発した超音波が脳内で声に変わり、本人の頭の中で声として響かせるという装置。周りの者には誰ひとり聞こえないそれは、本人にすればまさに「神さまの声」でしょう。他人の意図により、ひとりの人間の意識がコントロールされてしまうという、恐るべきプロジェクトです。

 
しかし、超音波が人間の頭がい骨に強い負担をかけることが判明し、人道的な見地からこのプロジェクトは中止されたといいます。ところが2012年2月、情報サイトはこのプロジェクトが再び動き始めるかもしれないという記事を掲載しました。

「相手の知覚をコントロールし、行動を混乱させ遅らせ、誤らせるためのテクノロジーの開発を始めた」。

中止したはずのプロジェクト・メデューサを、さらに進化させようとするこれは真実か、単なる都市伝説か…。極秘というヴェールが開かれない限り、わたしたちがそれを知ることはできないのです。

2014年2月13日木曜日

もうひとつの「火の玉」


暗闇の空間を、ゆっくり浮遊する青白い炎。幽霊は怨霊でない限り怖くないと言うのがわたしの持論ですが、これを目撃したときは、本当に全身の血が凍りつくほどの恐怖を感じました。人の霊魂が、体から離脱するときの現象と言われる火の玉。実は現世には、これとは別の火の玉が存在します。

霊的なお話とは正反対の科学が語る火の玉で、日本では「球電」、アメリカでは「ボールライトニング」と呼ばれる現象です。

 
ボールライトニングは、雷雨の最中や直後に発生する球状の発光体です。空中の低い位置を、人が歩く速さほどで移動するそうですよ。それはまるで、自分の足元で転がりながらついて来る生き物のようだといいます。色は黄色っぽい赤や青白く、大きさは数センチから2~3メートルなんて巨大なモノまで様々。中には、家のドアを押し開けて入って来るボールライトニングもあり、これはかなり怖いですね。ただし、火の玉でも熱くないそうです。

 
さて、ボールライトニングがなぜ発生するかは、現代科学でもまだ仮説の粋を超えていません。必ず雷雨の最中や直後に発生することから、雷の電光放電の電磁波をエネルギーとするプラズマの一種ではないかと言う説が有力でも、立証には至ってないのです。また興味深いところでは、異次元空間説があります。わたしたちたが存在する世界とは別の世界、異次元との間には電磁波が循環する環があり、ボールライトニングはそこを移動している発光体だと言うのです。つまり、異空間からわたしたちの世界を「横切る」光かもしれないとする説で、これはもう超常現象ですね。

 
19世紀末のフランスで、このボールライトニングを蹴った子供が火傷するという事故が起きています。熱くなくても火傷するのは、かなり強力な電磁波を帯びている証拠かもしれません。

闇の青白い炎は科学的な研究が進んでいるそうです。もうひとつの火の玉ボールライトニングも、その正体を早く解明してほしいですね。

2014年2月11日火曜日

科学が挑むポルターガイストの謎


壁の内側から聞こえる音、誰もいない部屋に響く足音。食器や小物が動いたり、人ひとりの力では持ち上がらないほど大きな家具が空間を飛ぶ…。

ポルターガイストは、ドイツ語の「poltern(騒がしい)」と「Geist(幽霊)」のふたつの言葉から生まれた呼び名の超常現象です。最も古い事例では西暦858年、ドイツ・ライン川沿いの農家で「悪魔が石を飛ばし、壁を打ち鳴らす怪現象が起きた」という記録があります。また、カナダ・トロントにある歴史的な建物「マッケンジー・ハウス」では、現在でもポルターガイスト現象が起きています。トロント市が建物保存のため古い登記書類を調べたところ、その目録に「幽霊1体」と記されていたそうですよ。

 
さて、この不思議な現象に科学が挑み始めたのは1882年。心霊現象の科学的調査を目的とした心霊調査協会が、イギリスに設立されてからでした。ポルターガイストのすべてが単なる作り話やイタズラではない、と信じる科学者たちにある方向への道筋を示したのが、20世紀初頭の心理学者ジークムント・フロイトです。それは、彼の無意識の心理と人間の行動との関連説でした。

ポルターガイストの事例を詳細に調べてみると、その幾つかに思春期を迎えた子供たちの存在がありました。人間の本能をまだ理性でコントロールできない年齢のとき、外部の力でそれを抑えようとして「無意識」のうちに発散されるエネルギー。ポルターガイスト現象は、この「負の心理エネルギーの実体化」だと考えたのです。しかしこれだけでは、一部の現象の説明に過ぎませんでした。イギリス・ケント州で発生したポルターガイストは、誰も住んでいない空き家の中から様々な音が聞こえました。心理エネルギー説だけでは、人が存在しない場所での現象は説明できなかったのです。

 
そこで、もうひとつ紹介する考えが「幽霊+心理エネルギー」という説です。フロイトより少し前の19世紀末の哲学者アラン・カーデックの説で、「ポルターガイストは悪霊が起こす現象であり、彼らは自分が亡くなった認識がなく、生前の家に住み続ける。そして空間に漂う人間の微かな心理エネルギーを利用して物を動かす」というのです。フロイトの登場より前に提唱されたこの説は、ある時期まで多くの科学者が賛同しました。

 
こうして、ポルターガイストを巡る科学的な議論は、フロイトの無意識説とカーデックの心霊現象説を軸に展開されてきました。しかし、心霊現象説ではまず霊の存在を証明しなくてはならず、無意識説も「負の心理エネルギー」がどのように物を動かすのか立証されていません。それゆえ現在では、イタズラ説や建物の構造説が主流になっているのです。

 
ポルターガイスト…この不思議極まる超常現象の科学の挑戦には、限界があるのでしょうか。議論や研究は地道ながらも続いているようなので、謎は必ず解き明かされると信じたいです。