「俺の悩みを聞いてくれるのは嬉しいけど、宇宙の偉大な生命体のメッセージが個人的な人生相談なんて…ちょっと変だよなぁ」。友人の言葉は、チャネリングの怪しさを見事に指摘しておりました。
チャネリングの実態は、昔からおこなわれていた霊媒の口寄せと同じようなモノです。ただ、霊媒師が亡くなった人の魂の言葉を代弁するのに対し、チャネラーは遠い宇宙の生命体やはるか過去の偉大な人物の言葉だとするので、真偽を確認できないのです。つまり、チャネラー本人がチャネリングできると信じているだけかもしれないし、そこに怪しさが見え隠れするのです。上記の人生相談だけではなく、人類へのメッセージも「受信」するそうですが、その内容は宗教に関する本を何冊か読めば誰にでも考えられるのだとか。
では、チャネリングの正体は何でしょうか。手持ち資料によれば、それはふたつあります。まずチャネラー本人の、一種の自己催眠により生じた人格変換現象です。トランス状態からまったく別の人物に変わり、「わたしは○○の時代からメッセージを送る○○だ」と、ときには女性が男性の声で告げるそうですよ。しかもそのほとんどは、催眠状態で現れる本人の潜在意識なのだとか。もうひとつの正体は、そうしたチャネラーの様子を見た依頼人に生じるハーロー効果です。「ハーロー効果」とは心理学が認める現象で、相手の顕著な特徴によりその言葉を信じてしまう事です。例えば、よく知られた大学の教授という肩書の人物が話せば、その内容が荒唐無稽でも「そうかもしれない」と思ってしまいますね。
ジュディス・Z・ナイトやエレーヌ・スミットなど、世界に名の知れたチャネラーがすべて怪しいとは申しません。しかし、彼女たちの力が本物だと証明できる術はなく、単に「直感力・観察力・洞察力が強いだけ」と指摘する者がいるのも事実です。現在のチャネリングの主流とされる「宇宙存在」が、それをテーマにした映画「2001年宇宙の旅」の公開前にはまったくなかったのも、また事実なのです。
現代科学を超越するテクノロジーや、今も解明できない歴史の謎の明確な答えが示されたとき初めて、チャネラーの力が立証されるのではないでしょうか。
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