雨上がりの大地に、そして降り積もった新雪の上に、それははっきりと残されていました。人工的ではなく明らかに生き物でも、一本足で歩いたとしか考えられない足跡です。
まずは2004年3月、和歌山県内の山裾に広がる町での出来事。夜中に降り続いた雨が上がった早朝、ぬかるんだ田畑で不思議な足跡が発見されます。足の大きさは縦約20センチ、横幅15センチ。そして約60センチの歩幅が、等間隔で一直線に刻まれていました。しかも、この足跡の出現は、同月11日と22日の二度だったのです。いずれも、雨上がりの朝。人間ではないし、クマやサルなどの動物でもない、「一本足の生き物」の足跡です。町の調査では正体の解明に至らず、結局謎のまま。地元の人々は、古くからこの土地に語り継がれる妖怪「カシャンボ」だと噂しました。カシャンボとは山に棲む河童の一種で、一本足にひとつ目という姿だそうです。何かが田畑を歩いたのは事実。はたして、それは妖怪だったのでしょうか?
続いては2009年3月5日、イングランド南西部のデヴォンシャーに出現した一本足です。こちらも早朝で、降り積もった新雪の上に残されていました。足の長さは約13センチ、歩幅は20センチで、上記の和歌山県の足跡同様、それ以外は何もありませんでした。しかも、この足跡は森を抜け入り江を渡り、州内18の町に残されていて、その全長はなんと160キロだったそうです。一晩に160キロ、しかも20センチの歩幅を正確に刻み歩き続けた一本足の正体は何だったのか。雪解けと共に足跡も消えたため、謎は解明されませんでした。デヴォンシャーでは19世紀にもまったく同じ足跡が出現しており、当時の人々は「悪魔の足跡」と呼び、とても恐れたのです。今回も、それが再び現れたと信じる人が少なくなかったそうです。何かが雪の上を歩いたのは事実。はたして、それは悪魔だったのでしょうか?
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